中川八洋氏はどこからおかしくなったのか?
最大の謎かもしれませんが、私見を。大きく分けて、ブログ・書籍・Youtubeがあるので、それぞれ考察。
個人的にチャーチルを題材に軍事的・地政学的な記事を挙げていたころはまだマシというか名誉教授の品格はあったと思います。少なくとも2016年12月近辺は保守主義の話題もあって、らしさは確実にありました。3例挙げると以下のように。
ですが、チャーチル論を境に使い回しやただ言いたいことを乱発してるだけのような記事が多くなり、3ヶ月休んだあとからの記事群はハチャメチャで、マウス氏が指摘しているように、自身の目的のためなら間違った・矛盾している手段・論法を平気で用いるようになった実感があります。最近は、更新されても読むのに勇気が必要になりました
・書籍
私は以下に挙げるように、中川氏の大ファンでそれなりの著書を読んだ経験があります。
『正統の哲学 異端の思想 「人権」「平等」「民主」の禍毒』
『国が亡びる 教育・家族・国家の自壊』
『正統の憲法 バークの哲学』
『歴史を偽造する韓国 韓国併合と搾取された日本』
『保守主義の哲学 知の巨星たちは何を語ったか』
『国民の憲法改正 祖先の叡智日本の魂』
『日本核武装の選択』
『福田和也と“魔の思想” 日本呪詛(ポスト・モダン)のテロル文藝』
『亡国の「東アジア共同体」 中国のアジア覇権を許してよいのか』
『脱原発のウソと犯罪』
『TPP反対が国を滅ぼす 農水省・JA農協を解体せよ!』
『対論・政治改革の非常識、常識』
『教育を救う保守の哲学 教育思想(イデオロギー)の禍毒から日本を守れ』
『原発ゼロで日本は滅ぶ』
中川氏の軌跡ともいえる作品群でめちゃくちゃ尊敬していたころを思い出す遺産・理論群で、もうあの頃の中川氏は戻ってこないのかなと悲しくなります。
さて、本題ですが確実に変わった、見方によってはおかしくなったといえるのは、最新刊の『昭和天皇と靖国神社 東京裁判は、日本の国益を毀損したか』だと思います。その前の、きちんとした出版元から発売された『尖閣防衛戦争論』と比較すると内容・文章の切れ味が雲泥の差で、編集者がいないとここまでダメになるのか…と絶句しました。購入した書籍は大方一読してきましたが、昭和天皇と靖国神社は今なお読み終えていません。まるでブログ気分で書かれたかのような内容で、読むのが難しいです、正直。買って後悔した一冊です。
なお、2012年発売の『脱原発のウソと犯罪』で、経歴詐称を公然としていたことが話題となっていますが、一時期、「干されたのでは…」と噂されてたのはそれも一つの要因なのでしょうか。文章が攻撃的で経歴詐称は破壊力バツグンであり、まともな出版社ならどこも取り合わないはず。結果、最新刊は自己出版となったのかと推測しております
これは数が少ないこともあってか、ましな内容となってます。ただ、03が削除されたという闇もあるようで、(詳しくは、拙稿https://blogs.yahoo.co.jp/hatenoyozora/41486264.htmlを参照)一概には言えませんね。
しかも、02が、2016年5月3日公開なので、ブログの年月と照らし合わせるとまだまともだった時期でもあり、最近03を差し置いてでも投稿がないのは何かあるのでは、と勘繰りたくなります。まさか、ブログの記事のような話し方しかできなくなっているとかだったら本当に嫌です…
最後に、中川氏が記事を書き続けているのは、治療の一環なのかなと思うことがあります。うつ病の患者さんなんかがそうで、好きだったことに目を向けて手を動かす療法があるみたいで、似たような精神疾患を発症してる可能性があります。残念ながら、晩節を汚すことになるのは確定ですが、どうしようもないのかな…と諦めがあります。
また、個人的に観察していると、ギフテッドとの関連も想起させるものがあります。時折見せる不安定さが気にかかるのですが、それらは別の機会に預けます