ディズレーリの『Vindication of the English Constitution』の貴族院擁護の部分の抄訳（翻訳）
タイトルに悩みましたが、ディズレーリのそれを中川八洋氏は『保守主義の哲学』で、『英国国体の擁護』とし、約七百ページにものぼる大著、『ヂスレリー』上下巻を記した政治家でもあった鶴見祐輔氏は、『英国憲法擁護論』と訳しました。一通り、訳し終えたので、先行アップロードすることとします。ちなみに、私の英語力は中卒レベルなので、それなりに間違いがあるかもしれません。大方としては外していないと思いますが、「こうしたほうがよいのでは？」というアドバイスがあったら遠慮なくコメントしていただけると有難いです。Internet ArchiveよりFull textを参考にしました（https://archive.org/stream/vindicationengl01disrgoog/vindicationengl01disrgoog_djvu.txt）。
（原文）
I proceed to consider the constitution and
the character of the Upper House of Parliament.
The House of Lords is the most eminent existing
example of representation without election. As
an estate of the realm which^ from its limited
numbers, can with convenience personally ap-
pear and assemble, the Peers of England do not
meet at Westminster by their trustees, or depu-
ties, or delegates. But this House is neverthe-
less representative. The House of Lords re-
presents the Church in the Lord Bishops^ the
law in the Lord Chancellor, and often the
Lord Chief Justice, the counties in the Lord
Lieutenants, the boroughs in their noble Re-
corders. This estate from the character of the
property of its members, is also essentially the
representative chamber of the land ; and as the
hereditary leaders of the nation, especially of the
cultivators of the land, the genuine and perma-
nent population of England, its peasantry.
（翻訳）
憲法と貴族院の性質について考慮に移ります。貴族院は最も顕著で既存の選挙のない代表制の一例です。限られた人たちの（特権）階級として、出席したり召集するのに個人的に便益があり、イングランド貴族は彼らの受託者、代理あるいは使節によってウェストミンスターで結集しません。しかし、この貴族院はそれでも代議制です。貴族院は大法官の法による主教の教会そしてしばしば最高裁判所長官あるいは国家の上官代理の、自治都市の彼らの高潔な市裁判所判事による代議制です。彼らの性質や性格からくるこの財産は、然るに基本的に代表的な国土の議会、国家の代々受け継がれてきた指導者として、特に、国土の開拓者、正真正銘の英国の定住人口、小作人階級です。
（自分の感想）
